内向派パパママの外向っ子育て悩み相談室

外向的な子が目標を見つける・計画を立てる時、内向型親が無理なくできる声かけと見守り方

Tags: 子育て, 内向型親, 外向型子ども, 目標設定, 計画性

外向的な子どもの「やってみたい!」を形にする難しさ

外向的なお子さまは、新しいことへの興味や「やってみたい!」という気持ちが湧きやすく、すぐに行動に移すエネルギーを持っています。これは素晴らしい強みです。一方で、その興味が多岐にわたったり、衝動的に行動に移すあまり、物事を順序立てて考えたり、長期的な計画を立てたりすることに難しさを感じることがあるかもしれません。

内向型である親御さまの中には、ご自身が熟考してから行動に移したり、計画を立ててから取り組むことを得意とされる方もいらっしゃるかもしれません。そのため、お子さまの行動を見ていると「もう少し考えてからでも」「計画を立てた方がスムーズでは?」と感じ、どのようにサポートすれば良いのか悩まれることがあるかもしれません。お子さまのエネルギーを削ぐことなく、彼らが目標を見つけ、それを形にしていくプロセスを、内向型親ならではの方法でサポートするヒントをいくつかご紹介します。

目標を見つける過程を「聞き役」としてサポートする

外向的なお子さまは、自分の頭の中で考えを整理するよりも、話しながら思考を深める傾向があります。「あれもしたい、これも気になる」と次々とアイデアが湧き出るお子さまに対し、内向型親御さまはじっくりと耳を傾ける「聞き役」に徹することができます。

「サッカー選手になりたい!」と漠然とした目標を口にしたお子さまに、「サッカー選手のどんなところがかっこいい?」「練習で一番楽しいのはどんな時?」と優しく問いかけることで、お子さまは自分の内側にある本当の願望や、具体的なイメージを言葉にする練習ができます。これは、親御さまが大きなエネルギーを使わずに行える、効果的な目標探しのサポートです。

小さな一歩と「見える化」で計画をサポートする

目標が見えてきたら、次はその目標に向かってどのように進むかを考えます。外向的なお子さまにとって、遠い未来の大きな目標は時に途方もなく感じられることがあります。内向型親御さまの得意な「分解して考える」「整理する」視点がここで活かされます。

夏休みの自由研究で「昆虫について調べる!」と意気込んだものの、何から始めていいか分からず行き詰まっている様子のお子さまに、「まずは図鑑で好きな昆虫を3種類見つけるのはどうかな?」「次に、その昆虫について知りたいことを一つ質問にしてみよう」と、具体的な最初のステップを提案する、といった関わり方が考えられます。親御さまは隣でそっと見守り、必要な時に具体的な方法を提示するだけで十分なサポートになります。

内向型親だからこそできる、見守りと共感

外向的なお子さまの目標達成や計画のプロセスをサポートする上で、内向型親御さまの持つ特性は大きな強みになります。

すべてを親御さまが主導する必要はありません。お子さまのエネルギーを信頼し、彼らが自分自身で目標を見つけ、計画を進めていく力を信じることが、何よりも大切なサポートです。内向型親御さまの落ち着いた見守りと、丁寧な言葉かけは、お子さまの「やってみたい!」という気持ちを、地に足のついた「できた!」に変えていくための確かな支えとなるでしょう。

お子さまの持つ外向的なエネルギーと、親御さまの持つ内向的な視点を組み合わせることで、お子さまは多様な視点から物事を捉え、目標に向かう力を育んでいくことができるはずです。完璧を目指さず、お子さまの成長を楽しみながら、親御さまご自身のペースで関わっていくことが、何よりも大切です。